いよいよリアルのグライダーもシーズンに入ろうとしていますが、バーチャルの方も引続き楽しんで行きたいと思います。今月は気象はシンプルながらもタスクをどう攻めるのか色々な作戦が立てられるタスクを用意してみました。
シーナリーはいつものSlovenia3。今月はLesce-Bled空港を起点/終点としてタスクを組んでいます。Lesce-Bledはグライダーが盛んなようでWikipediaでも近くにリッジが或って朝早くからサーマルが出てくることも有りイタリアやオーストリアに向けた長距離飛行が可能、さらにはオーストリアを越えてドイツやフランスまで飛んで行く人もいると書かれています。Sloveniaには行ったことが無いですが、昔からCondorで飛んでいる人にはおなじみの場所ですね。
では、前半2週分のタスク紹介をします。
サーバ名:JP Friday Flight
サーバスタート時間:毎週金曜日 午後9時30分
リフライサーバ:翌土曜日 午前8時30分/午後1時30分スタート
Join Time:20分間 Airborneスタート(1200m AGL)
シーナリー:Slovenia3 (Condor3のデフォルトシーナリーです)
グライダークラス:Club class(第一週、第三週)、Std Class(第二週、第四週)
主なペナルティ;
Cloud flying 60 p/min
Airspace Entrance 100 p
High start penalty not started(制限高度以上の場合はタスクスタートとカウントしない)
(なお、スタート速度制限はありません。)
Low finish penalty 1 p/m(制限高度以下でエリアに入った場合はその時をゴール時間として速度計算し、ペナルティを付加する)
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4月4日(金)
グライダークラス:Club Class
スタート高度:1600m (MSL)
ゴール高度:600m (MSL)
タスク距離:154.2km
風(Base):220° 17km/h
Thermal Moderate
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南の風なので第1レグはリッジですが、第二レグは風上に向かって一つ山越えが有ります。Clubクラスではちょっときつい距離なので出発前に高度をしっかり稼ぐことが肝要。また、どこを抜けて行くのかは事前準備と同時に第1レグを飛びながら積雲の出来ている場所を良く見て決断しましょう。Condor3のバージョンが上ってきて少しリッジ風が強く再現されるようになってきたと思います。どこに回り込めば斜面風が期待されるか状況判断が大切です。後半のWeather ZoneではサーマルのFlat Activity設定がHighになりますが積雲の大きさは少し小さくなります。飛びやすくなっているのかそうではないのか、現地で判断が必要です。
第二レグの山越えの判断は少し難しいかもしれないので、あまり慣れていない方は比較的性能の高い機体で飛びましょう。中上級者はL/Dが低くてハンデの高い機体でチャレンジしてみましょう。
4月11日(金)
グライダークラス:Standard Class
スタート高度:1600m (MSL)
ゴール高度:600m (MSL)
タスク距離:167.4km
風(Base):194° 14km/h
Thermal Moderate
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今度はStd機でLjubljuna Airportの管制圏の回りをぐるりと回ってくる右回りのタスク。TP1は5500FTがすぐ近くに有るので注意。山を離れる前にと思って高度を稼いでいると思わぬ空域違反になってしまう可能性が有ります。また第二レグは地上高1000FTまでの空域をまたいで行くので一応頭に入れておいて下さい。最終レグ上には5500FTの空域が有りますがファイナルグライド中だと思うのでまぁそこまで上ることはないでしょう。
全体的に次の積雲までの距離があるので地図とにらめっこしながら積雲までの距離を測りつつ適切な判断をして下さい。特に第二レグは弱いながらも向かい風で飛んで行くので判断誤ると結構辛いです。
では、後半のタスクは後ほど掲載します。
Naoki_NT3
後半2週のタスク紹介です。
4月18日(金)
グライダークラス:Club Class
スタート高度:1600m (MSL)
ゴール高度:600m (MSL)
タスク距離:153.9km
風(Base):153° 16km/h
Thermal Moderate
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さて、今回は高い山を挟んだジグザグコース。第1レグと第3レグはどうもタスクライン上を真っすぐ飛ぶのは難しそうです。回り道をするとするとどのように回り込むか。皆さんがどのような作戦を立てるか楽しみです。
空域ではTP1は7500FT、TP3付近では5500FT以上の空域が有るので注意下さい。
4月25日(金)
グライダークラス:Standard Class
スタート高度:1600m (MSL)
ゴール高度:600m (MSL)
タスク距離:143.1km
風(Base):156° 14km/h
Thermal Moderate
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今月最後のタスクはLesce-Bledから北西に上り、最後はいつものリッジを通ってビューンと帰ってきます。とはいえ、TP1までは複雑な空域を通って行く上に積雲の間隔が広く一筋縄では行かないレグになっています。マップ上、赤いエリアは下から上まで全て飛行制限、後は上限が設定されたエリアになりますが、緑の編みかけのところはWave areaで青色制限空域が一部解除されています。フライト中は結構分かりにくくて、さらにCondor Flight Computerの表示では緑色で解除された高度が反映されておらずフライト中に制限高度がどうなっているかがよく判りません。通常の空域ではCondor Flight Computerのマップをズームアウトすると高度の記載があるのですが、この緑の部分が反映されていないのです。そのためForumに示したマップを良く頭に入れてからタスクに望んで下さい。
この図と解説マップを見比べて欲しいのですが、グライダーは6500FTの空域に入っているのでマップは紫色になっていてClose to airspaceと表示されています。一方、Wave areaによる制限解除が9500FTまであるのでグライダーは空域による制限は犯しておらずペナルティは受けていません。通常は上下方向で100mまで近づいたところで”Close to”という文言が出てくるので大体の高度が分かるのですが、この緑のWave areaではすでに表示されていて残り100mの警告がでてこないので要注意です。
ところで、空域違反は進入一回ごとに100ポイント。サーマル旋回中に入ってしまって出たり入ったりするとポイントがどんどん加算されるので注意下さい。