〇最終日　Day6の結果をお知らせします。

1位：YNさん
2位：MOZさん
3位：YZRさん

 

フライトデータの各数値の説明】

ｍCR (mean climb rate)：タスクにおける平均上昇率
mGN (mean gliding number)：風の影響を除外した平均L/D
mIAS (mean indicated airspeed)：平均計器指示速度（速度計に表示される速度で、実際の速度は高度が高くなると速くなる）
nLift (number of lifts)：タスクで使ったサーマル（リフト）の数
DeltaGN：ｍGNとポーラーデータとの差
Vmet：フライト系路上の大気の平均上昇・下降率（ドルフィンやリッジを活用するなど沈下の少ないところを飛んでいるとこの数値が＋になってくると思います。
AltLift：サーマル（リフト）一回あたりの平均獲得高度
Detour：回り道をしている割合（滑空部分だけを計算していて、おそらくサーマル旋回中のドリフトは考慮されていない。）　

 

〇トップ3名のフライトパスはこのようになっています。

 

今回のタスクの山場は華厳の滝だったと思います。TP自体が高く、付近の山も高度があり、低く日光に入るとスタックする可能性大と思い、かなり慎重に進みました。リッジリフトを有効に使い進む方法も考えましたが、山に近いとコース選択の自由度が減るので、なるべく谷の中央の雲ねらいました。

この作戦が有効だったかはよく分かりませんが。サーマルがストロングということでMCを上げていましたが、難しいサーマルが多く、私は上げすぎでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（集計係　YZR）

 

〇総合成績は以下のようになりました。

優勝　：YZRさん
準優勝：MOZさん
　 3位：YNさん

 

〇総評

KGC 2023に集まって下さった皆さん､ありがとうございました。皆さんの熱戦のおかげで今年も恒例のKanto Gliding Cupを盛況に終えることが出来ました。

 

Kanto Gliding Cup　２０２３の栄えある優勝者はYZRさん。おめでとうございます。

初戦からトップでのゴールを続け､Day4ではMOZさん､最終戦ではYNさんにトップの座を渡してしまいましたが､毎回後ろから出発して次々と先行の機体を追い抜いていく姿は圧巻でした。２位はMOZさん､山も平地もオールラウンドに速く､初戦から飛ばしてきました。そして３位はYNさん､初戦こそ不参加でしたが第二戦から着々と得点を上げて最終戦では１０００点獲得して３位になりました。皆さん､おめでとうございます。

そして､今回は新しく参加されてきた方が常連の上位陣を脅かす場面も見られました。だんだんと日本のCondorパイロットの層が厚くなってきていることをうれしく思います。

 

今回の大会では山あり平地あり､タスクの種類もスピードタスク､no PDA､AATといろいろなレースを楽しんできました。そして総合得点を競っていくCompetitionの楽しみも味わっていただけたのではないかと思います。少なくともこのKanto Gliding Cupは毎年続けていきたいと思いますが､ご希望あるようでしたら年内にもう一度大会を開いてみようかとも思っています。

 

なお､今大会では主催者側のタスクファイル作成に問題があり､何度かサーバ開始後に慌ててタスク修正をしてサーバの再起動をするといった不手際をしてしまいました。参加の皆さんにご迷惑をかけてしまったことお詫び申し上げます。

 

さて､最後になりましたが今回の大会期間中､成績の集計を手伝っていただいたYZRさん､２MOさん､KONさん､どうもありがとうございました。おかげで大会を円滑に運営することが出来ました。日本のCondor Communityがこうやって広がってきたことうれしく思います。

 

今週末からは通常のJP Saturday Flightとしてタスクサーバを回します。さらに多くの皆さんと一緒に飛べることを期待しております。

 

　　　　　　　　（Naoki_NT3＠Japan Virtual Soaring Club）